新婚旅行はカナダへ行こう! 〜プロローグ編〜

 初出:1999/10/06 Key SS掲示板 No.20487

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   新婚旅行はカナダへ行こう!〜プロローグ編〜


「祐一君、名雪さん、結婚おめでとう!」
「「「「おめでとう!」」」」

 いくつもの声が重なる。

 今日は結婚式。
 俺と名雪の。

 あの、七年ぶりに雪の街に帰った時から、さらに時は流れた。
 色々色々色々(以下ループ)あったけど、結局俺は名雪と結婚することができた。

 今日がその日だ。
 結婚式もつつがなく終わり、今は披露宴の真っ最中だ。

 ちらっと横を見ると、ウエディングドレスに包まれた名雪が……

「くー」

 やっぱり眠っていた。
 まぁ昨日は緊張して八時間しか眠れなかったって言ってたし……当然か。

 視線を下に向けると、事前の忠告が聞いたのか、名雪が倒れないように黒子が支
えていた。
 ……プロだねぇ。

「……それでは、新婦名雪さんの母であり、新郎祐一さんの叔母でもあります、水
瀬秋子さんより挨拶を頂戴したいと思います……」

 式も進み、最後の肉親からの挨拶に入っており、秋子さんが話している。
 もう、あの時の事故の陰はどこにも見えない。

 ちなみに俺の両親は来ていない。
 仕事が忙しくて、来れなかったのだ。
 代わりに、新婚旅行で二人の所に行くことになっている。

 カナダの北の街、エドモントンへ。

 実のところ家族を呼ぶくらいなら、会社の経費で認められてるらしい。
 でなかったら、学生結婚の俺達が新婚旅行なんてできないさ。

「……二人に望むのは子供ですね。できれば私が三十代のうちにお願いしたいわ」

 会場内から冷やかしのような声があがる。
 あ、栞が真っ赤になってる。うぶだねぇ。

「それには、新婚旅行で頑張ってもらわないといけませんね」

 ぐあ、そんなことをいいますか、秋子さん。
 あゆと真琴と舞も、真っ赤になってる。

「でも、昨日の晩も頑張っていたし、大丈夫かもしれませんね」

 ……ばれていたんですね。
 あははははは、佐祐理さんも香里も真っ赤になってるね、あははははは。

「うにゅ……祐一、大好きだおー」

 最高に悪いタイミングで、寝ぼけた名雪が俺に抱きついてくる。

 周囲の視線に耐えかねた俺は、既に意識を新婚旅行に飛ばしていた。

   雪が降っている……かもしれない。
   思い出はないけど、とりあえず真っ白い結晶が埋め尽くしていた。
   初めて訪れるた白く霞むらしい街で、
   今は降ってるかどうかわからない雪の中で、
   俺はひとりの少女と……

「ラブラブ、だおー」

 だといいねぇ……。


-終-


解説、または後書き 

 なんか突発的に、こんな話を書いてしまいました。
 実はこれを書いたとき、実際にカナダに出張中だったんです。
 で、その経験を生かせればなぁ、と書き出したシリーズです。

 でもらぶらぶ(爆)


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