ゆめりあプレイレポート(2003/05/01)

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○前置き

 さて、ゲームレポートの時間がやってまいりました。ども、ファンゴルンです。

「はぁ……あしすたんとのしっぽ真琴よぅ」

 ……一応その非難めいた視線の意味を聞いてみようか。

「この袋、なによぅ」

 いや、昨日ゴールデンウィーク突入だ、ということで気が軽くなって、ついつい買ってしまったゲームの数々。
 中身はこれ

「……ゲームばっかり」

 ははははは(汗)
 いや、これには色々と深いわけがあるんだよ。

「そうなの?」

 あれは昨日の会社帰り。同僚のN氏と一緒にソフマップに寄ってみよう、ということになったのだな。Y――にあるソフマップは行ったことなかったし。

「……それで?」

 昨日は新作ラッシュでなぁ。ついつい買いすぎてしまった、というわけだ。

「あぅーっ、全然深くないじゃないよぅ!」

 ……気のせいだ。

「すっごく、いつものことじゃないっ。この今まで買ったゲーム、どうするのよぅ?」

 買ったゲームを積んでおくのもいつものことだと思いませんか?

「そんないつも、いやーっ」

○なぜ『ゆめりあ』か

 というわけで今回のレポートは、『ゆめりあ』で行ってみようと思います。

「ふーん、PS2でこういうゲーム買うのって、珍しいわね」

 そうだねぇ。そういえば今まで、PS2のギャルゲーって持ってなかったかも。
 前にレポートを書いたEver17、PS2版も出てるけど僕が買ったのはDC版だし。

「じゃあ何で買ったの?」

 うーん、前評判に対して、実際の評判が大きく違っているから……かなぁ?

「えー?」

 このゲームを僕が最初に知ったのは、例によって例のごとく、いつものチャット。でもその時の周囲の反応は、「ナムコもついに墜ちたか」「なんで今更……」「しかも3D?」と散々でした。

「えー、でもナムコ、って大きな会社なんでしょ? そんなところが出すんだから、いちおー、面白いんじゃないの?」

 大きな会社だからこそ、ものすごい勢いで失敗することもあるんだよぅ。例えばスクウェアだって、成功のイメージしかないけど実は色々な失敗作も出してるんだ。

「あっ、映画とか……?」

 ……あれはゲームとはまた違うけど……今までにない、別方面にチャレンジして失敗、っていう点ではあってるかな。
 つまりまぁ、今回の『ゆめりあ』もそういう状態なんじゃないか、とみんな思ったわけだ。

「ふんふん」

 そして時は飛んで昨日。
 先のN氏とから突然、「ゆめりあ、実はいいらしいっすよ」と聞かされたわけだ。

「…………? なんで会社でそんなことが出てくるの?」

 ……まぁ情報網はいつでもどこでも色々と、ということで。
 実際に、某巨大匿名掲示板のスレッドも、早くも7まで伸びている、と。
 僕は全然ゆめりあの情報は集めてなかったけど、そう聞かされてふと、衝動的に欲しくなってしまったわけだ。

「なんでそれだけで買っちゃうのよぅ」

 ……まぁ僕にも幾ばくか、特攻野郎の血が流れてる、ってことで(ぉ

○それでは起動……の前に

 ではパッケージを開けて……マニュアルから読んでみましょう。

「なんていうか……いかにも、って感じー」

 まぁパッケージもそうだったけど、女の子メインの構成だしねぇ。
 それでストーリー……。

「夢……夢を見ている……?」

(ぺしっ)

「あぅっ!」

 読者が勘違いするような発言は慎むように。

「あぅーっ、でも夢の中から始まるんでしょ?」

 なんかそうみたいだねぇ。夢の中の戦闘と、現実世界の日常生活の繰り返し……なのかなぁ。
 で、キャラクターは……うーん、ピンと来る子はいない。知ってる声優さんは……井上喜久子さんがいる。だけ。

「えーとえーと……Never7、とかにもいたんだっけ……?」

 そうそう。その通り。……さて、喜久子さんのファンの人はこれで買うことにはなるんだろうか?

○起動、オープニング

 では起動してみようかねぇ。
 ふむ、起動直後にOPムービーかぁ。

「……あぅー、歌、ちょっと……うまくないかも」

 うまくない、っていうか、歌詞が聞き取れないなぁ。もっとエコーを押さえてはっきり歌って欲しいなぁ……。
 OPの内容自体は……ギャルゲーのOPとアニメのOPを足して2で割った感じ。
 前半はキャラ紹介、って感じで各キャラの絵を表示するくらいなんだけど……。
 問題は後半。
 燃えるっ!

「……萌え……じゃないの?」

 何を言うっ! 高速機動だぞっ、レーザーだぞっ、コレダーだぞっ、エネルギーボールだぞっ、ファンネルだぞっ!
 あぁ、DCスパロボαもこれぐらいやってくれれば……

「でも、ゲームの中もこれと同じなのかなぁ? オープニングムービーだけだったりして……」

 まさかそんなことは……って……あっ、これムービーじゃないのかっ!

「あぅ?」

 多分……だけどこれ、リアルタイムで演算してキャラクタとかすべて表示しているんじゃないかな?

「そうなのぉ?」

 うーん、ムービー特有の圧縮された形跡が見えないんだよなぁ。
 確証はないけど。OP中にディスクトレイを開けたら、再生止まったし。

「あぅー、またそんな無茶なことしてる……」

 でも、そこで再度ディスクを入れたら、ちゃんとOPが終わったところまでジャンプして、以降正常に動作するんだから、例外処理をしっかり作ってるんだなぁ。うむ、期待が高まるなぁ。

「よくわかんないけど……へん」

○この時点でのキャラクタ造形について(ファーストインプレッション

 で、キャラクタなんですが……3Dです。
 ときめも3と違って、ちゃんと3Dしたキャラです。ただ顔の作りはアニメ風だけど。

「目が大きいのね」

 あと、実際にはあり得ないような髪型とか、髪の色とかね。でもそれはギャルゲーで慣れてるから別に問題なし。
 ただ気になるのは、服の質感かなぁ。

「しつかん……って何?」

 うーん……実際に服には厚みがあるわけだし、重ねて着てれば当然それなりの見た目になるわけだけど、それが感じられないんだよなぁ。
 ちょっとそういう部分が気になったのでした。

「あぅー……重箱の隅……?」

 そう言うなって。
 じゃあ逆に重箱の隅的にいいなぁ、と思ったところー

「どこどこ?」

 メインのヒロイン……モネかな? 彼女が戦闘服に変身した直後、小さく拳を握ってガッツポーズをとるような細かい動作にちょっと萌え。

「……本当に細かいー」

 まぁ本来ナムコと言えば、鉄拳とかソウルキャリバーとか、バリバリ3Dの格闘ゲームを作ってるようなメーカーだからねぇ。こういう人体の動きに関する部分は強いんでしょう。

○アドベンチャーパート、システムについて

 さて、ゲームを始めて……まずはアドベンチャーパート。

「ふつうな感じー」

 ……まぁ構成としては普通だわな。背景絵の上にキャラクタを表示、さらにその上にメッセージを表示する、と。
 しかしだ。このキャラクターがポリゴンで、なおかつ、リアルタイムに演技をするとなると話が違う。

「でも、ふつーのゲームもよく、別の絵を表示したりして、怒ったり笑ったりしてるよ?」

 うん、そうだね。でも絵の枚数的に限界、というものがあるから、それほど細かいところまで表現できるってわけじゃない。
 そう言う点、ポリゴンキャラの場合、非常に有利だ。頷いたり手を振ったり後ろを向いたり振り返ったり……。とにかく、状況に合わせた動きを違和感なく行ってくれる。
 さらには、声を出さずに、首を振るだけで否定の意を表したりする。これは今までのゲームではできなかったことでしょう。

「あぅー、そんなに違うのかなぁ」

 うーん、言葉だけで説明するのは難しいなぁ……。まぁとにかく、動きがつくことによって、キャラクタ表現の幅が広がっている、ってことかな。

「そうかなぁ……」

 見ろこのシーン! ただの立ち絵のはずなのにモネちゃんの服の裾がひらひら、ひらひらとっ。こちらのおにーさんなら撃墜間違いなしっ。

「それはどうかと思うわよぅ」

 まぁそこらへんは実際に遊んでもらうとして。
 他のシステムに関しては、ごく一般的な機能が十全にそろってる、って感じかな。
 テキストの読み返しもあるし、オートモードもある。
 クリアすれば、CGやイベントを再生する機能も出てくるみたいです。

○バトルパートについて

 さて、アドベンチャーパートと対をなす戦闘パート。
 まぁゲーム中の色々な理由があって、《敵》と戦うわけなのだけど。
 戦闘シーン自体は、なんというかスパロボの戦闘シーンみたいな感じ。
 味方(3人)が攻撃して、敵が攻撃して、ってのを繰り返すだけ。
 でもねぇ……

「なんかしまらない、っていうか……緊迫感がない、っていうか……」

 テンポが悪いのかなぁ。
 一つ一つの要素は恰好いいんだよね。ヒロイン達が攻撃するところとか、スパロボ風で。特にチャージ攻撃とか。だからDCのスパロボαもこういうふうに格好良く――

「それはもういいわよぅ」

 まぁ結局、最後に敵にとどめを刺すように選んだキャラの好感度があがる、とマニュアルに書いてあるし、そのための一イベントとして割り切るのかねぇ。
 キャラクタの成長とかもないみたいだし。

「あれ? でもこの人、さっきと攻撃、変わってるよ?」

 ……ほんとだ。うーん、どうなってることやら。

○5話終わったところまででのキャラクタに対する感想

 というわけで、5話まで終わったわけですが。あ、一応11話で終わるらしいです、これ。

「あぅぅ、ヘンな話……」

 まぁ一言でいうとそうですね。『ヘンな話』。どれくらいヘンかというと……竹本泉さんの漫画くらいヘン?

「どーゆうヘンよぅ、それ」

 うーん、少し歪んだ世界観、日常、そして……ほのぼの?

「あ、そんな感じするー」

 設定からして、ものすごいSF的なストーリーとか、ものすごいシリアスな話とかもできるはずなんだけど、あえてほのぼのラブコメっぽく作ってる、って感じ。

「あ、でも時々SFなところとか、シリアスなところとか出てくるわよぅ」

 もちろん、ちょっとした味付けにそういうのを使ってるから、より全体が引き立つ、ってことかねぇ。
 さて、では各キャラ毎に現時点での感想を述べていって見ましょうか。

「はーい」


・モネ(仮)
 正式な名前が不明な女の子。
 喋る言葉は「モネ」だけ。あとは身振り手振りでコミュニケーションをとってます。

「でも何となく分かるのよね」

 そこらへんはこのゲームのシステムがよく生きていると思います。
 立ち絵でも動きがあるから、同じ肯定でも、どれくらい強い肯定なのか、一目でわかったり、とか。

「で、夢世界の住人」

 そこらへんがよくわからないけどねぇ。
 一応、夢の世界の住人で、ある時主人公と出会ったのがきっかけで、通常世界に現れた、ということらしいです。
 一応主人公は、この子の両親とかを夢世界の中で探そうとしているみたいですが……。うーん、どこから突っ込んだらいいのやら……

「夢世界って、この子の他に住人、出てこないのよねぇ」

 ……それもそうだし、食べ物はどうなっていたのか、とかとかとか色々……。まぁ最後までやれば分かるのかもしれないけど。
 ちなみにこの子、いまいち陰が薄いです。
 っていうか他のヒロインが濃すぎるよぅ。


・みづき
 主人公のクラスメイトで、準幼馴染。なんか互いに幼い頃から知ってるけど、あまりつきあいは濃くなかった、って事のようで。

「じゃあこのゲームが始まってから急接近?」

 ……なのかなぁ。主人公のことを結構好いてるみたいです。よく分からないけど。
 で、なぜだか彼女も夢世界に入り込むようになった、と。
 かなりまともな性格で、だからこのゲームでは浮いてます。

「夢世界の中で勉強させようとするしー」

 お節介焼きなところもあるし……なぜか僕は、ONEの長森瑞佳を連想してしまいました。


・七瀬
 主人公が下宿している家の家主。大学院生。巨乳で眼鏡。そして超天然ぼけぼけお姉さん。

「すっごくヘンな人」

 もうね。やることなすこと常識を逸脱してます。それも少しだけ。でも少しが積み重なると……すごいです。
 一応主人公のことを好きみたいだけど、この好き、っていうのは可愛い弟が好き、っていう感じなのかなぁ。

「でもその愛情の表現がヘンなのよぅ」

 好きな人にイジワルしたくなる、ってところなのかねぇ。


・九葉
 七瀬の妹。7年前に主人公と別れて、両親と一緒に外国で暮らしていたらしい。
 なんというか……。
 小生意気な妹って感じが非常に強く。
  なんていうか、真琴みたいな感じはする。

「あぅーっ、どういうことよぅ!」

 いやその、髪型とかかな。
 7年ぶりに会った14歳にしては、主人公のことを好きみたいです。

「いつ好きになったんだろ……?」

 まぁ、電話とかよくしてた、って言ってたけど……よくわかりません。
 断定したがる口調とかを聞いていると、なぜかシスプリの四葉を連想してしまいます。なんででしょう?

「あぅー、真琴に聞かれても困るわよぅ」


・ねねこ
 謎なのだ〜。

「謎なのだ〜」

 ……で終わらせてもいいですが、謎な女の子です。推定小学生。
 そのくせ主人公のことをダーリン(ハート)と読んで慕います。

「主人公、モテモテなのねぇ」

 まぁそれがこの手のゲームのお約束だし。
 ところで、この子だけ帽子をかぶってます。Kanonのあゆがエンディングでかぶっていたようなやつ。
 そんでもってこれが、動きます。

「そうそう! ぴょこぴょこ動くのよねっ」

 結構細かく動くもんだから、会話の最中もついついそっちに目がいってしまいます。
 まぁこのゲーム、フルボイスだから会話文表示しなくても大丈夫だし。
 っていうか、会話は音声で聞いて、目は彼女たちの仕草を観察するのがいいのではないでしょうか。


・シルク
 七瀬さんだけ夢世界には出てきません。そのかわり、シルクさんという人が夢世界には現れます。顔を隠した推定美人。
 なんでも、現実世界の記憶がないとかなんとか。

「……でもこの人、七瀬さんだと思うわよぅ」

 声優もおんなじ人のような気がするけど……どうなんだろう。そこまでいったらもうコテコテ過ぎると思うんだけどなぁ……。
 理知的で聡明な人です。


・その他の人々
「ヘンな人ばっかりよぅ」

 特に学校の先生かなぁ。もうね、こいつもうだめぽ、って感じ。
 この人の台詞毎に笑ってたし。


 基本的にみんな、勘違いしすぎ、思いこみ激しすぎ、暴走しすぎ。
 時々僕にはついていけなくなる部分もあるけど……一般的には十分に笑える範疇ではないかと。

○一人目終了

 さて、一人目が終わったわけですが……

「ねぇ……年上、好きだっけ?」

 全然。

「眼鏡とか、きょにゅーな人は?」

 お呼びじゃないね。

「じゃあなんで七瀬、攻略してるのよぅ!」

 何でなんだろう。っていうか何でなんだよーっ。別のキャラを攻略しようと、選択肢もそっちよりを選んでたつもりなのになぁ。

「実は隠れたがんぼーとか……」

 よせやい。そういうのは専門の人達に任せるよ。
 で、ネタバレに絡んだシナリオ方面だけど……以下反転でよろしく。


 主人公は実は特殊な家系で、七瀬さんはその家系を守るための一族。
 そして主人公が七瀬さんの家に居候しているのも、実はまだ能力に目覚めていない主人公を監視するため、と。

「やっぱり、ふつーの天然ぼけお姉さんじゃなかったのね」

 でもって最後はシリアスな展開で、でもラブラブな雰囲気になって、で最後は……?

「ねぇ、この最後ってどういう意味なの?」

 うーん、運命の再構築が行われた結果、二人は普通の男女として出会うことになった、ということなのかねぇ。
 ちょっとこういう終わり方は好きじゃないけど。

「えー、そうなの?」

 うーん、Kanonの舞シナリオの最後もそうだったけど……途中の説明なしに結果だけ見せられても、ちょっとねぇ。まぁその分、考察の余地があるから楽しめるのかもしれないけど。
 それに最後の方、他にも駆け足で設定が飛びだしてきたりして、純粋に感動できませんでしたね。

「何で最後、夢世界に残らなくちゃいけないのか、とか?」

 そうそう。何かそう言うの見ると、感動させるために設定を追加したのか? ってうがった見方をしちゃうんだよなぁ。


 といったところで、一人目は終わったわけですが……

「まだまだ全然、って感じよね」

 モネの正体も分かってないしね。
 他のキャラでやると、9日目以降のキャラ別シナリオも大きく変わるのかな? 興味あるところです。

○全体を通してみた3Dシステムとか

 最初のうちは違和感ありましたが、すぐに慣れました。

「いわかんー?」

 やっぱりあそこまで頭が大きいキャラが3D的に動くってのはちょっとなぁ……って思ってたんですけどね。まぁアニメだってそういうところ、あるし。似たようなものかな、と。
 それでとにかく、キャラクタがよく動きます。

「うん、ちょこっと指を振ったり、驚いて仰け反ったりとか……あぅー、Kanonもこういう風にりにゅーあるしてくれないかなぁ……」

 うーん、あの絵を3D化するのは無理なんじゃないかなぁ。アニメ化でもあんなにあれな結果になったのに。

「あぅー、真琴は大丈夫だったもん」

 ……まぁその見解は置いておくとして、だ。
 その細かい動作が、非常に効果的に使われています。臨場感が増す、とでもいうんですかね。
 まぁとにかくここらへんは実際に見てもらわないと分からないとは思いますが……。

「説明になってないわよぅ」

 まぁ言ってみれば……ねねこの猫耳萌え〜

「えーっ」

 大丈夫、猫耳だけだから。

「そう言う問題じゃなーい!」

 そうそう、動きなんだけど、かなり自然な感じです。オーバーにはなってるけどね。
 以前見たどこぞの3Dをつかったギャルゲーは、動きがちょっと不自然だったけど、そう言うこともなく。

「それって、と――」

 はいストップ。そこまで。

○二人目終了

 二人目は幼馴染みたいなそうでないような人、みづきをクリア〜。

「この人、最初は関係ない人だったんでしょ?」

 それが次第に巻き込まれ、その中で主人公を好きになり……っていうのもちょっと違うのか。昔から気にはなっていたけど、それがたまたま主人公の家に泊まることになって、夢世界に入るようになって……ってことみたい。
 七瀬シナリオが結構二人の生い立ちとか、そういうのに依存したシナリオだったから、どういう流れになるのかと思ってたけど……

 それを逆に使い、みづきが主人公と親しくなったのは、この主人公の運命を変更するという力のせいではないのか、という葛藤が後半のメインのテーマでした。これはなかなかよかったです。

「でもなんで記憶、なくなっちゃったんだろ?」

 あれはゲーム中はフェイドゥム(敵)の所為だってことになってたけど……僕は主人公の願望が入ってるんじゃないか、って気がする。

「えーっ? どうしてよぅ」

 ほら、主人公は、自分の力の所為でみづきが自分のことを好きになったんじゃないか? って悩んでたわけでしょ。だから、そういうしがらみも記憶も何もない状態で、みづきが自分のことを好きになるのか知りたかったんじゃないかなぁ、とね。

「えーっ、それ考えすぎよぅ」

 でもその前にしつこいくらい「自分の無意識下のものを具現化する」って話が出てたしねぇ。そういうことを無意識下で思ってても不思議じゃないかな、と。
 まぁそんなこと関係なしに、あの教室のシーンはよかったけどね。

「真琴もーっ。台詞もすっごくロマンチックだったわよねぇ」

 『同じ人を2度も好きになるなんて〜』ってやつだね。
 そしてエンディング。
 全員めでたしめでたし、ってのがやっぱり個人的には一番だしね。

 内容的にはこんな感じで……。まぁキャラクタ的にそうなのかもしれないけど、あんまり謎が解明されなかったのが残念。

「モネって何者なの? とかでしょ?」

 そうそう。というわけなので、次はモネシナリオを攻略してみようかと。

 あと、キャラとは関係ないけど、色々と強力だったなぁ。狙ってるのか? ってのも多かった。

「イミシンな台詞、多すぎよぅ」

 微妙な時間的空白もあるしねぇ。いかにも深読みしてください、って感じで。
 普段も、結構そういう会話があるし、ノリ的にはエロゲーでも全然関係ない風味。

○三人目終了

 さて、3人目は大きな謎を抱えているモネをクリアしました。
 ……ぐはぁ。

「……け・だ・も・のっ」

 だって……だってなぁ、エンディングのあの台詞は……狙いすぎだってばさっ!

「……ロ・リ・コ・ンっ!」

 いやその、あの台詞はキャラが小さいとか幼いとかそういうことに関係なく、問題ありありだと思うのですけど、どうよ。よくソニーチェックが通ったなぁ、っていうか。ねぇ?

「あぅー、だから真琴に聞かないでよぅ」

 シナリオ的には予想通り、っていうか当然というか、モネの正体が分かる内容でした。


「それで眠りの巫女って、なんなのよぅ」

 とりあえず本編の説明通りならば、フェイドゥムの侵攻に備えて、130年間眠り続けた女の子。これがモネ、っていうことらしい。用意したのは宗家。宗家は七瀬のいる、主人公を守護する家系。

「……七瀬の話でも思ったけど、宗家って悪者?」

 うーん、一応モネ編では中立のつもりみたいだね。七瀬編では当主がフェイドゥムっていうわけわかんない状態だったけど。

「あぅー、そうよ、わけわかんないのよぅ」

 謎なのだー☆

「…………」

 ……という冗談は置いておくとして、確かにわけわからん。
 なんで智子の時にモネを使わなかったんだ?

「智子って……主人公の母親だっけ?」

 そうそう。そもそも智子がフェイドゥムの侵攻を止められないから、って運命変革能力で主人公、智和を産み出したはず。
 でもああいう隠し球がいれば、十分フェイドゥムに対抗できると思うんだけどなぁ。

「あ、もしかしてその巫女の力って、男の人と一緒じゃないと発動しなかったりして」

 ……ギャルゲーのシステム的には、それで面白い設定になると思うけどね。
 それならそれで、そういう説明を本編中でしても罰はあたらないと思うなぁ。



 結局今回も個人的には、最後の方の設定のつじつまの合わなさが気になったのでした。
 でもまぁ、色々萌えたし、ちょっと感動もしたから良しっ。

「……どこら辺が萌えたのよぅ」

 スクールみ……嘘ですゴメンナサイ。

○四人目終了

 四人目はねねこなのだ〜なのだ〜なのなのだ〜♪

「…………」

 だからその目はやめろって。

「……この、ロ――もごもご」

 それはネタバレワードだからダメーっ。

「あぅーっ、ケチーっ」

 はいはい。じゃあさっさとネタバレにならないところの感想とか。
 しかし、うすうす想像していたとは言え、ねねこの境遇は涙を誘われるよなぁ。

「自分の帰るところが分からないのは、辛いのよね……」

 真琴もそういう境遇だったしなぁ。というわけえキャラ的に僕には不可避の存在なのでした。


 フェイドゥムとの決戦のため、未来から逆輪廻で助言を与えに来たネイトを受け入れるために作られた存在。決戦に勝とうが負けようが、消えてしまうはずの存在。
 そしてねねこと一つの体を共有して存在するネイト。

「あぅー、性格悪いから、真琴嫌いっ」

 まぁこの性格のきつさが一部の人には人気のようだけどね。絶対にBさんなんか気に入ると思うんだけどなぁ。つり目だし。
 でもそれ以前に、彼女の境遇も僕には回避不可っ。

「自分が消滅すること、分かっているのに、逆輪廻してきたから?」

 それもある。自分の全てをかけて何かを行う、ということの何と美しい事よ。
 そして徐々に人に触れていき、感情というものを知っていくところ。しかし二人とも、自分が消えゆく存在であることを知っている。
 もうね、ねねことネイトが会話するシーンで、泣きそうになりましたよ、ええ。

「あぅ……真琴も……」

 そして二人が助かるエンディングがもう最高!

「ロリコンって言われてるけどね」

 まぁあんな小さな子供二人が恋人なんだからねぇ。でも実年齢は二人とも謎だから問題なしっ。さらに言えばネイトは知識も豊富なわけで、もう妄想し放題な設定ですね。

「あぅー、やな設定……」

 その他の設定部分で言えば、冒頭の無茶な状況をうまく理由付けして見せる部分とか個人的には気に入ってます。個人的には理由付けされた設定、ってのが好きだし。
 ……まぁ先生まではどうかと思ったけど。

「あははっ、あの先生、ヘンだったね」

 へん、と言えば、七瀬シナリオでも出てくる黒服の男もヘンだった。っていうか七瀬シナリオでの壊れ方なんてもう最高。
 あれはなんて言うか、よくあるエロゲーやギャルゲーの主人公のオマージュなのかな、と思ってみたり。

「あぅ? どういう事?」

 いやね、その手のゲームの主人公って、大抵すごくヘンな受け答えをするじゃないか。それを他の視点から見ると、こんなにヘンなんだぞー、と……

「……考えすぎっ」

 ……ごめん、僕もそう思った。

○五人目クリア

 さて、最後に残った九葉をクリアしたわけだが……。

「あぅー、なんかものたりないの」

 いや、キャラ的にはすごくいいんだよねぇ。智和を兄のように慕う、ちょっと小生意気で、可愛い女の子。
 ただねぇ……やっぱりシナリオ最後の急展開がいけなかったかなぁ……。


「だから、運命の矢ってなによーっ」

 宗家が出しゃばらなかったのは良かったんだけど、またこのシナリオの独自要素が出てきてしまいましたとさ。

「それに、最後で勝手に、運命の矢にならなかったことになってるしーっ」

 まぁあれは、『ネイトが智和の居る運命の過去を選択して逆輪廻してきたのと同じように、九葉が運命の矢にならなかった過去を選択した』と見ることもできるけど、だけどねぇ。
 これまたご都合主義という言葉が見え隠れしちゃってもう、楽しめないことこの上なし。

「最後、モネもいなくなっちゃうしね」


 なんていうか……ねぇ。残念でした。

○全部クリアしてみて……

 というわけで個人的に気に入ったキャラ(シナリオ)は、次の順。

  ねねこ>みづき>モネ>七瀬>九葉

「わ、九葉が最下位だ……」

 外見は一番真琴に似てたんだけどねぇ。僕の場合外的萌え要素より、シナリオ設定で萌える質だからそれもしかたがないということで。

「……ロ・リ・コ・ン?」

 ……それはもういいから。
 それにしてもテレビアニメでもそういう系統の作品は多いけど、これもまた『最初はコメディタッチで、最後はシリアス路線』って作品でした。

「ありがち。類似品。ってこと?」

 いや、ここまでやればもう、王道、って言えるんじゃないかな。
 笑える部分は笑え、にやっとさせる部分もあり、ラスト前の感動的な展開や、ラブラブなのも、すべて水準以上の出来だったと思います。
 ……まぁ個人的には、Ever17のようなグランドエピローグのようなものがあればなぁ、と思わないこともないけど、まぁ下手をやると蛇足になるしね。

「そういうのは、自分で書くのっ」

 ……そうだね、KanonのSSはそうして書き出したんだもんね……。

「(こくこく)」

 まぁKanonと比べてどうこう、というには方向性が違うのであれだけど、色々と設定とか考えさせられる作品だったことには違いないね。
 上でも出したけどモネシナリオの裏側の補完を考えてみたり、とかね。

「じゃあ……今度はゆめりあのSSを書いたり……?」

 どうだろう。気が向いたら書くかもしれない。とりあえず、自分なりにすべての設定を解釈してみたりしているから、それを後でまとめてみましょう。

○それで結局3Dはどうだったのよ

 全然気になりませんでした。
 むしろ、これから3Dじゃない作品をやった時に、要求不満にならないか心配です。

「えーっ、そんなにーっ?」

 やっぱり動き、というのは強いよ。
 それに、通常なら地の文で説明されるキャラの行動をすべて3Dキャラが演じてくれるから、その分、ゲームに集中できるんだよねぇ。
 地の文がない、ってことはそれだけ会話のテンポもよくなるし。
 あーっ、Ever17で導入してくれたら、ココのいもむ〜もこれでみれるかも……

「ないない、絶対ないわよぅ」

 まぁそれは冗談にしても。
 元々僕はよっぽどアレでない限り絵の質はこだわらない方だ、っていうのも一応考慮にいれてください。

○じゃあ欠点って何?

 とにかく、バトルパートが問題だったなぁ。

「時間かかるし、単調だし。真琴、眠くなっちゃった」

 僕はバトルになるとこの文章書いて、たまにボタンを押す、とかやってたよ。
 だからクリアに時間がかかったのかもしれないけど。
 一応、バトル中の攻撃内容が相性度によってかわったり、チャージ攻撃発動時のらぶらぶっぷりを見て身悶える、って楽しみ方もあるんだけど、それでもちょっとねぇ……。

「確かに、らぶらぶなのは……あぅー……」

 お前ら戦闘中って分かってるのかーっ、なに二人だけの空間を作り出してるんだーっ、発情するにはまだ日は高いんだぞーっ、とツッコミを入れるのが正しいらしいです。

「へんな嘘、つかないのっ」

 それにバトル、相性の高いキャラが攻撃力も高いから、自然とそのキャラを酷使することになるんだ。そうすると当然HPも削られまくって、キャラクタを選択する時に非常に辛そうな声をだされるんで、心が痛みますどうにかしてください。

「じゃあ選ばなかったらいいのに」

 相性度が高くないと、勝手に動くんだよー。ここは全員で攻撃すれば敵は墜ちる、ってのに勝手に回復とかするし。
 でも相性度をヘンに上げておくと、今度はアドベンチャーパートで望みのキャラのルートに入れなくなるという罠。
 いや、こういうバランスは面白いと思うんだけどね。
 でもなぁ。

「あぅー、難しいのね」

○まとめ

 まぁ色々書いてきましたが、十分に値段分は遊ばせてもらったと思います。
 プレイ時間もそれほど多くかかることはないし、お金に余裕があれば是非遊んでみて欲しいと思います。
 3D技術の最先端をその身で体感するいい機会ではないでしょうか。

「……使い方、微妙に間違ってると思うけど……」

 何を言う。ロボット技術だって目指すところは人間のような二足歩行型なんだ。3D技術だって人間を表示するところを目指すのが道理というモノであろう。

「あぅー……なんかだまされてる気がするわよぅ」

 それではまた、何かのゲームのレポートでお会いしましょう。

「SSじゃないのぉ?(涙)」


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