Ever17プレイレポート(2002/10/01)

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○前口上(長いしお馴染みの人相手用なので、レポートを見たい人は下に飛んでください

 ども、お久しぶりです、ファンゴルンです。

「あしすたんとのしっぽ真琴よぅ。あぅー、ほんっとーに、久しぶり……」

 えーと……半年……以上かなぁ……。よくもまぁこれだけ放置したもんだ、うんうん。

「そんなにカンガイブカゲに言わないのっ」

 だってなぁ。一時はこのまま消え去ってしまうのも悪くないかなぁ、なんて思っていたしなぁ。

「あぅ……そうなんだ……」

 まぁ主な理由は個人的なネットに関係ない方面。ちょっと精神的に行き詰まっていたからねぇ。それが徐々に解決しつつあるから、そろそろホームページの方もメンテナンスしていこうかなーと。

「それで、最初に何をやるの?」

 ずばり、ゲームのレポートを書こうかと。ゲーム名は「Ever17」。以前遊んだ「Never7」の――――

「あぅーっ、何でゲームなのようっ!」

 だって遊んだから。

「SSやホームページの更新はやってないのにーっ」

 ……そんなこと言う人、嫌いです。

「ごまかすなーっ!」

 ちょ、ちょっとぐらいいいじゃないかーっ。Ever17だって、3日間しか遊んでないんだぞ。土日がフルに潰れて、計30時間ほどかかったけど。

「十分遊んでるわよぅ」

 しくしく、ない時間を無理やり絞り出して遊んでるというのに……。
 PS2のKanonすら真琴シナリオの途中で止まってるっていうのに……。
 他にも、5分しか起動してないゲームだってあるのに……。
 流行りのネットゲームだって遊んでないのに……。
 DDRだって最近はご無沙汰なのに……。

「あぅーっ、わかったわよぅ、もうっ」

 というわけで今回のお題はEver17です。


○購入前

 そもそもこのゲームを聞いたのは……いつ頃だっけかなぁ。
 チャットで未来さんに「Never7の続きが出る」っていわれて知ったんだ。

「続き……って、前のゲームの人とか出てくるの?」

 あ、違うか。続きじゃなくて、インフィニティシリーズの続編、っていわれたんだっけ? とにかく、Never7を楽しんだ僕にとっては、非常に楽しみな話だったんだ。

「Never7……ってあの、すごくむずかしー内容のゲームだっけ?」

 そうだね。一応ギャルゲーの体裁は取ってるけど、その中で起こる出来事を説明するのに「シュレディンガーの猫」が登場するとは思わなかった。
 他にもでっち上げ科学用語も出てくるし、実のところはSFミステリって感じで、かつて朝日ソノラマ文庫に夢中だった僕には実に楽しめる一品だったんだ。
 昔レビューも書いたんだけど……どこかにいっちゃった……。

「あぅー、真琴には難しくて分かんなかったわよぅ」

 まぁしょうがないかも。
 実際、うけた人にはうけたけど、あんまり一般うけはしなかったからねぇ。
 知る人ぞ知る、って感じかな? いつものチャットでも評価してたのは僕と未来さんぐらいしか覚えがないしなぁ。……まぁ喜久子おねぇさんが出てるからやる、という人は結局どうなったんだろう、と思ってみたり。

「……誰のこと?」

 まぁそういう人もいた、ってことで。
 とりあえず、KIDのホームページを見たりしたんだけど、「選択した主人公によって攻略するヒロインがかわるのは、贅沢というか何というか」「もしかして、主人公毎に2パーティーができて、これがクロスオーバーする形でストーリーが進行するのか?」「深海トラブル物……アビスボート……?」などと色々思ったことを覚えてます。

「あぅー、アビスボートは違うと思う……」

 だってあれも一時期、すごい話題になったからねぇ。話題にだけは。
 でもまぁあんな感じに、未知の恐怖が襲いかかってくるゲームだと思っていたんだよ。

○購入に至る道

 ……とまぁ以前聞いていた訳なんだけど……これが数日ですっかり忘れちゃってねぇ。

「あー、ひどいんだーっ」

 だってそのころは仕事が……は置いておくとして。
 結局思い出したのは、発売日になって未来さんから「買ったけど遊べないー」という悲しみの言葉を聞いてようやっと、だったかな。

「……物忘れがこんなに激しくなっちゃって……」

 いやはやまったく。
 まぁ結局発売日に買えたから、良しとしようではないか。
 ……もっとも遊ぶにはもう1週間ほど待たなきゃならなかったけど。

「やっぱり仕事……?」

 うんにゃ。一緒に買った真三国無双2・猛将伝をやってたから。

「あぅーっ、ゲームじゃないよーっ」

 いやだってこれも非常によくできたゲームだよ? アクション部門ではおそらく自分の中でトップクラスのゲームだね。ついついこう、武将を強くしようとやってしまうんだよ。
 最近は集落救出戦で地道に、体力と無双を10ずつあげてたりします。1回5分で終わるし。時間は節約しなきゃね♪

「あそばなけりゃいいじゃないよぅ」

 僕にゲームをするな、ってのは息をするな、ってのと同意語だよぅ。

○システム関係

 ではシステム関係から。
 まぁ基本的にはアドベンチャーゲームなわけで、そのための機能はしっかり充実してます。
 既読テキストの早送り、選択済み選択肢の色を変える、今までのテキストの表示などなど、実に便利。さらにテキストの読み返しまでついていて、気に入ったメッセージを何度でも聞く事ができます。

「でもそれ、PS2のKanonでもできてたわよぅ」

 うーん、あれは「直前のメッセージのみ読み返す」であって、今まで出てきたテキストを一覧表示して、その中から読んで欲しいメッセージを選択する、ほど親切じゃなかったからなぁ。

「ふーん、すごいのねぇ」

 あと、セーブを自動的に取ってくれる機能もあって便利でした。選択肢のところとかで勝手にセーブをとってくれるんで、うっかり重要そうな選択肢を間違って選択してしまってもこれでおっけー。

「そういうの、自分でセーブすればいいのに……」

 それがうっかり忘れちゃう事、多いんだよねぇ。特に物語に集中しちゃってると。
 まあ色々とありますが、とにかく今まで見た中でコンシューマでは一番使いやすかったです。
 ……パソコンのゲームでいえば、とらいあんぐるハートDVDのシステムが一番近い状態、といえばきっと解ってもらえるかと……

「……それも買ったんだ……」

 え、えーと……。
 ま、まぁそれはおいといて、と。
 グラフィック方面では、立ち絵の大きさが3種類あったのが面白かったかな。

「え、わざわざそんなに作ったの?

 うーん、どうなんだろ。ズームして表示してるのかもしれない。けど、ゲーム中ではこれを効果的に使ってて、よかったよ。

「たとえばどんな風に?」

 そうだなぁ。みんなで話している時には腰付近から上の立ち絵を3枚表示して、人がたくさんいる、ってことを見せたり。
 口論になって詰め寄られた時には、一人の顔を大きく表示したりとか。
 表情を変えるだけじゃなくて、そのキャラの距離を表す事によって、より状況がよくわかるようになっていた、というわけさ。

「いいなぁ……。Kanonでもそうやってくれたらよかったのに……」

 Kanonは常に一人しか表示されなかったからねぇ。
 ま、こういうシステムも日々進歩する、ということかな。

 さてではプレイ開始〜。
 ちなみにクリアしていく順番は、つぐみ->空->優(以下略->沙羅->ココがいいと、未来さんにいわれたので、その通りに〜。

○一周目終了

「……飛んだ?」

 飛ばしたの。ゲーム中の出来事を書いてくと、ネタバレになっちゃから。

「あぅー、けちっ」

 うー、じゃあまぁ今までのところでの特記事項を。

・クリアしたのはつぐみ。
・マニュアルに載っていたヒロインがまだ一人登場していない。
・ココのダジャレは……ははははは……はぁ。
・クリアしたのに、謎が大量に残っている。
・これって伏線? 設定をあわせきれなかった残骸?
・つぐみさん怖すぎです(涙)
・わー、これって……やってるよね? ね?
・そ、そんな急展開……ココにこの仕打ちですかっ。
・……最後の方の主人公の行動、無茶すぎっ!
・…………でこれでグッドエンド?

 って感じかねぇ。

「確かにそうだけど……でもよくわかんないわよぅ」

 よくわかんないのは僕も一緒。っていうかこれ、絶対に一周じゃ何がなんだかわかんないって。
 まぁ、ラストのシナリオですべての謎が解き明かされるんだろうな、これ。

「Never7もそんな感じだったしね」

 まぁこれだけじゃなんなんで、ちとつぐみについてネタバレを。

(反転してみてください)
――――――――――
 キュレイウイルスにより不老になってしまった少女。
 不老の存在になってしまった人間の悲劇? ……ってのがメインのテーマな訳ですが……この設定が解った時、最初に思い出したのは「ソルジャークイーンシリーズ」(朝日ソノラマ・嵩峰龍二)でした。これも主人公(とその相棒)が不老の存在で、色々とそれについて書かれていました。不老故の精神状態が引き起こす問題、というかなんというか。
 そっちの設定では子供は産めない、作れない、ってなってたんですけど、そこらへんどうなんでしょう? 半減細胞なんて、異物って認識されそうなんだけどなぁ……。

 それにしてもキュレイという言葉が出てきたのは驚きでした。驚きっていうか……キターっていうか。
 Never7 のキュレイシンドロームは、願った結末に現実を変更することができる。その際、過程の部分まで影響を及ぼす、というものだったようだけど……不老の効果にキュレイをつけるのは、ちと違うんじゃないかなぁ、と思ってみたり。それとも、キュレイシンドロームによって人が死からよみがえるという現象の過程を説明づけるものとして、キュレイウイルスが生み出された、ってことなんだろうか?

 キャラクタとしてのつぐみは……あのつっけんどんなところが人によってはうけるんだろうけど、僕はちと遠慮しておきます。

「あははっ、怖いしね」

 っていうか、何考えてるかわかんない人って苦手。
 何考えてるかわかんないと言えば……一番最後の武の行動に全く納得できず。

「えーっ、自分を犠牲にして愛する人を助けるって、すっごくカッコイーと思うけど……」

 だって残される方の事を全く考えてないんだもん。12気圧の中からとつぜん1気圧のところに飛び出すところだってそう。普通死ぬと思うし。
 というわけで、つぐみのエンド、結構「感動した!」とかいうレビューも見かけるんですが、僕は全然駄目でした。死んで当然。

「うわーっ、凄い暴言よぅ」

 うーん、でもなんか、終わってから怒ってたしなぁ。武に対して。
――――――――――

 で、1周終わったわけだけど、まだまだたくさんの謎が残っている、と。

「なんで事故が起きたのか、とかもわかってないしね」

 きっと何度も遊ばないとわからないのでしょう。エンドテロップの最後に、「まだ無限のループの中にいる(意訳」って表示されちゃったし。
 というわけで、2周目、行きます。

○2周目終了

 というわけで空編終了。
 はぁ。

「どしたの? ため息なんかついちゃって」

 いや……あの笠原弘子がお姉さんキャラを演るとはねぇ。大戸島さんごの頃から知ってる身としては実に感慨深いことだよなぁ、と。

「あぅ?」

 いやまぁ、年寄りの繰り言だと思ってくれ。
 で、今のところでの疑問点というか特記事項というか。

・やっぱり沙羅が出てこない。少年編専用キャラなの?
・恋愛講座……そういえばそんなのが、Never7の優夏にもあったなぁ。
・蘊蓄が面白いと言えば面白いけど、助長といえば助長……。視点の話とか。いや、絶対に伏線の一つだろうけど。ということは……。
・……そういうキャラとの恋愛は、まぁありがち……
・と思ったけど、嫉妬が怖すぎですよ? ガタガタブルブル
・全体の展開は同じなのか……。
・だからなんで戻るかなぁっ。
・って結局そういう終わりかたかよっ!

「あぅー、また怒ってるー」

 だってなぁ……だってだって……以下反転。
――――――――――
 人工生命体との恋愛。マルチとか思い出しますね。実にありがちと言えばありがち。
 でも、嫉妬の余り殺そうとするってのはビックリでした。しかもその原因が、武とつぐみの秘め事をセンサースキャンで知ってしまった……っていうんだからねぇ。

「それだけ、武のことが好きになっちゃたのよ、きっと」

 多分ねぇ。でもそれならもうちょい、恋愛方面のイベントとか欲しかったなぁ。まぁ何かするにしても、触ることも出来ないんじゃしょうがないけどね。

「でも本当に、RSDみたいなことって出来るの?」

 実際に研究開発はされてるみたいよ? 実用がいつになるかは分かんないけど。
 それにしても、蘊蓄が多くてたいへんだった。やっぱりシナリオに大きな謎があるなぁ。平行世界、とかね。

「あぅー、平行世界ってよくわかんない……同じ世界が、二つあるの?」

 うーん、何て説明すればいいのか……。例えば、ここに一つのコインがあります。このコインをこうして落とすと……

「うん、落ちた。それで?」

 でももし僕が手を離すのを一瞬躊躇った世界があったとしたら、その世界ではコインが床に落ちるのが、一瞬遅かったってことになるね。これで二つの世界は、一つの元から分岐した平行世界、ってことになるのかな。

「でも、両方ともコインが落ちたのは一緒よ? 結果には変わりないじゃない」

 ここで出てくるのが、Never7でも出てきたバタフライ効果さ。どんなに小さな出来事でも、後になると大きな出来事になって影響してくる、ってことかな。

「ふーん。で、これがEver17とどういう関係があるの?」

 いや、なんとなく。武編では沙羅が出てこなかったけど、少年編では出てくると思うし。そうすると、その二つの違いは、取り残されたのが、ココと沙羅、という違いが出来てしまった平行世界なんじゃないかな。これがどういう結果になるんだろう? とか色々考えるわけですよ。

「それで、なんで怒ってたの?」

 そうそう。だってさぁ。最後の方の武の行動、あまりにも行き当たりばったり、無茶苦茶で。っていうか、バックアップをとっても、自分が生き残れなかったらなんの意味もないじゃないかーっ。
 バックアップだって、ああやって空が稼働している最中のDBにアクセスなんかして本当にいいのか、って気がするし。
 大体、あんな規模のDBがGBなんて単位で収まるのかも非常に疑問。テラバイトディスクにしておけば……でも複写時間が……。

「……ツッコミどころが間違ってる気がする……重要なのはそんなところじゃないでしょ」

 いやまぁそうなんだけどね。
――――――――――

 というわけで、面白くない訳じゃないんだけど、微妙にツッコミが入りまくるのですが、さて、この続きではどうなるのやら……。

○3周目終了

 そんなところで自分たちだけ納得して終わるなーっ!

「おわるなーっ!」

 夢落ちより質が悪いぞーっ!

「わるいぞーっ!」

 いやー、まさかゲームで「色々あった」ネタを食らわせてくれるとは思いませんでした。

「よく分かんないけど、すっごくよく分かるっ」

 というわけで、この時点での特記事項。

・今度はココが出てこない……。ということはもしかして、ココシナリオでは二人ともでてくるとか?
・微妙にえちい台詞があるなぁ。
・訂正。台詞だけ読めば無茶苦茶えちいのがある。
・武……微妙にむかつく……。
・つぐみがなんか余計に攻撃的だよぅ。
・沙羅……マニュアルに書いてあるようないじめっ子的性格じゃなくてよかったよかった。
・まぐろーっ、まぐろまぐろまぐろーっ。しかもCGキターっ。大爆笑。
・蘊蓄の山は理解するのが大変。
・とはいえ、その暗号は一発でわかりました。僕も昔、そういうの作っちゃったし。
・まさか沙羅にそんな特技がっ! でも忍者……?
・ゼロ除算なのかーっ。わらったーっ。
・っていうか何も謎が解けないままに終わりですかーっ?
・でそのエピローグ……うわーっ! 省略するなーっ

 という感じですね。というか省略するなーっ。

「(こくこくこくこく)」

 以下はネタバレのため、反転よろしくっ
――――――――――
 田中優美清『秋』香菜。マニュアルと違ってます。

「マニュアルの間違え……? あ、ゲームの方が違ってるんだ」

 まぁ間違えってことはないと思うけど……多分、平行世界だから名前も微妙に違ってる、ってことなのかなぁ。
 で、ストーリーだけど……ひたすら蘊蓄を詰め込まれた、って印象だな〜。

「それに、空とおんなじ事、言ってるし」

 結局、死んだお父さんの謎も解けないまま脱出しちゃうし。

「でも、外に出れたわよぅ」

 そうそう。武シナリオは2本とも、武が死んでグッドエンドだったからなぁ。少年シナリオもてっきりそうだと思ってたのに。最低でも、武は死ぬと思ってたのにっ。

「わ、ひどーいっ」

 まぁ死ぬよりは死なない方がいいし、助かったことは良いんだけど、最後のエピローグがねぇ。
 どうやら優の母親が色々知ってて、それについて少年や優は色々聞いたみたいなんだけど……プレイヤーにはそれを何も教えてくれないと言う画期的な手法はどういうことだコンチクショウっ。

「意地でも最後までやらないとねっ」

 まったくだ。このまま終わらせられるかって。
 それはそうと……優というキャラですが、全然萌えず。

「あぅ、そなんだ。そら元気いいし、思ったことは直ぐ口にするし……」

 そうなんだけどねぇ。なんていうか……「知識は攻撃のためにある」なんて言ってたけど……これってつまり、「人の言うことは聞いてなんかあげないっ」ってことなんじゃないかと。
 思いこみが激しいって言うか何て言うか。苦手だからなぁ……。
――――――――――

 というわけで、謎がプレイする毎に増えて、しかも全然収束しないのはどうしたもんでしょう。
 まぁ、見事にシナリオライターの思惑にはめられてる気がしますけどね。

 さて、次。天才少女ハッカー忍者? 沙羅のシナリオー。頑張るでござるよ、ニンニン。

○4週目終了

 ――――っ!

「えーっ、全然似てな……(もごもご)」

 うーん、色々と驚く事ばかりであった。

・やっぱりココの実体はでてこない。
・子守歌……いいなぁ。
・実は沙羅ってそんな身の上が……。
・少年、暴走するし……。
・っていうじゃ少年よ、お前もかーっ
・復活しますか、そこから。
・っていうか……えーっ、似てないじゃんよー
・あ、少年編は脱出はでき……あ、同じように残……
・ってそういう脱出は無理だったんじゃあ……
・っていうか……今までの謎、何も解決してないーっ。

 ……というわけで、結局何の謎も解決しないまま沙羅編が終わってしまいましたとさ。

「えーっ、でも色々分かったじゃない」

 新たな事実が判明しただけで、今までの謎は実は一つも解決してないんだなこれが。

「そういえばそうね。何で少年が記憶ないのか、ってのもわからないまま」

 正直、謎だらけで本当にこれがココシナリオで全部まとまるのか不安だけど……とりあえず、今までの部分でのネタバレです。
――――――――――
 少年と沙羅が兄妹だとはなぁ……びっくりだよ、もう。

「全然、似てないわよぅ」

 まったくだ。でも、最後の脱出のシーンのCG、美化200%された少年なら釣り合うかも。

「あははっ、ほんと、ここだけ格好良いしね」

 それにしても水深34メートルから脱出って……物語前半であれほど無理だって言われてたのにやっちゃうしなぁ。

「また気に入らないのー?」

 うーん……うーん……保留。
 っていうかこれぐらい些細な問題のような。

「他に驚くこと、たくさんだもんね」

 しかしなんんだなぁ、沙羅シナリオ、他のシナリオと違って、深海で起きたこの事件とは無関係っぽいところが番外編風味というかなんというか。

「どういうこと?」

 うーん、事故そのものとも、LeMUとも、他のキャラとも絡んでないって言うか。まぁ、最終シナリオの前の箸休めって感じかな。
 でもまぁ、沙羅がなかなか良いキャラだったからよし。
――――――――――
 というわけで、残るは後一人、ココだけ。

「長かったわねぇ」

 全くだ。しかも謎だらけ。もう忘れてることもたくさんありそうだ。
 もうまとめるのも止めるっ。考えるの、疲れたっ。

「あぅーっ、しょくむたいまーん」

 職務なんかじゃないもんっ。

○5周目、途中

 えーっ。

「えーっ!」

 なにーっ!

「あぅーっ」

 そ、そんなーっ!

「え? え? えぇっ?」

 や、やられたーっ! まさかそんなトリックがーっ!

「キミはダレ? ってほんとにその通りよぅっ」

 だーっ、まさかそんなーっ

「違うの? ねぇ、違うの?」

 あはははは、そういう関係だったね、ははははは。

「あぅーっ、やってたの……(赤」

 え………………っ!

「おんなじ……人?」

 あーっ、まだ全部分からないのに脱出ですかーっ。

「どうしてーっ、どうしてーっ???」

 ――以上、実況中継終わりっ

○5周目、脱出後

 まだ終わってはいなくて途中なんだけど……いやぁ、すごかったなぁ。

「あぅー、くらくらする……」

 いや僕もだ。まったく、こんな大がかりなトリックだとは分からなかったよ。すっかりだまされた。
 とりあえずネタバレじゃない特記事項はこんなもん。

・ココシナリオは武と少年のザッピング風味。
・今までの各視点よりは、明らかに良い方向に進んでいく。 ココがいるから? 少年が予知するから?
・ココのマイクロウェーブが一段と強烈ですよ。
・ひよこごっこ〜ぴよぴよ〜ぴよぴよ〜。
・いもむし〜いもむし〜

「……確かにそうなんだけど……ヘン」

 だってまじめな話はぜーんぶネタバレなんだもん。
 ということで、分かったことをネタバレで書かせろっ
――――――――――
 いやもう完敗に乾杯。
 自分じゃあ何も分からなかったよ。

・武編は2017年の出来事、少年編は2034年の出来事。
・少年編の少年=ホクトと沙羅は、武とつぐみの子供。
・武編の少年=桑古木は、少年編の武。
・武編の優(優美清春香菜)のクローン体で娘で妹が、少年編の優(優美清秋香菜)。
・空は空。
・武は……海の底?
・ココは……? 助けに来て、っていうから、これから助けに行くの?

 ということで……うわぁーっ、凄いことになってますよ? まず何に驚けばいいのやら。

「あの、少年の顔が違うっ、っていうの、すごかったわよねー」

 そうそう、少年視点の時に、鏡を覗く、ってイベントが発生するんですよ。そこに写る顔が、あの少年の顔とは似ても似つかない、ときたもんだこれがっ!
 ここで流れるBGMも手伝って、少年がパニック。僕もパニック。
 なるほど、この少年の顔なら、沙羅編の脱出時に表示されたCGもわかるってもんです。

「それって……答えは既に出てたってことじゃあ……」

 ……そうなんだよちくしょー、単なる表現上の仕様だと思ってたけど騙されたんだよー。でもこういう点はたくさんあるよ。
 つぐみの態度が武編と少年編で違うと思ったけど……なるほど、納得だよなぁ。何しろ、17年前に体験した事と全く同じ事が目の前で起きて、あの武の偽物まで登場するんだもんなぁ。そりゃあ気も荒くなるさ。

「でもココシナリオだとちゃんと親子の対面までして、よかったね……」

 まったくだ。このままグッドエンディング目指して突っ走って欲しい……とは思うんだけど……武、死んじゃってるからなぁ……どうするんだろう……? ココだってまだ34年では亡霊みたいになのしか出てきてないし。

「そういえば空は? なんか実体、持ってたみたいだけど……」

 2034になって……実際にロボットとかアンドロイドとか実用化された……んじゃないかなぁ。17年という時間があれば、今までの大型コンピュータが1チップになってもおかしくないと思うし。
 今から17年前……まだそのころは……PC−9801シリーズが少しずつ主流になり始めた頃かなぁ……。CPUクロックは8MHz位かな? 今は最速で……2.8GHz? 300倍以上かぁ。速くなったもんだなぁ……。メモリもディスクも昔とは比べものにならないくらい――

「あぅー、また昔に浸ってるーっ」

 おっとすまんすまん。
 でだ、さっきの幽霊みたいなココいわく、ホクトはなにやら特殊な能力を持ってる、っぽいんだけど……。

「ぶりっくびんける、って言ってたわよねぇ」

 これが今まで色々言われてきた、4次元人とかになるんだろうか?
 つまり、沙羅がハッキングとかの特殊能力を持ってる分、ホクトは4次元視点という特殊能力を持ってるとか……でもココは……?
――――――――――

「また変な予想しても、きっと外れるわよぅ」

 うー、そんなこというなー。

○5周目終了、グランドエンディング終了

 ぼー……。

「あぅー……」

 終わってしまったぁ……。

「終わっちゃったね……」

 まさかそこからそんな展開になるとはねぇ……。

「うんうん」

 とりあえず特記事項は一つだけっ!

・グランドエピローグばんざーいっ!

 やっぱり最後はこうでなくちゃあねぇ。

「幸せなのが一番、よねっ」
――――――――――
 大団円。
 もうこれがすべてでしょう。

「ほんっとーに、きれーに終わったねっ」

 色々あったけど、めでたしめでたしで終わりました。うん、よかったよかった。
 まぁまだ解決してない問題とかあるし、よく分からないこともあるけど……。
 でも、あれだけあった伏線をすべて纏めて、一点に集約していく様はもう、感動的とすら言えますね。

「でもちょっと強引じゃない? ぶりっくびんける、とか……」

 うん、ブリックヴィンケル、第3視点、4次元人?
 いやもうなんというかねぇ。
 まさかブリックヴィンケル(BW)≒プレイヤー自身と持ってくるとは思いませんでした。まぁ正確には違うのかもしれないけど、それに近い存在としてね。

「一番驚いたのは、そのぶりっくびんけるに優……あ、春の方が呼びかけるところよね」

 驚いた驚いた。つまりBWとはホクトの視点を借りてゲームを見ているプレイヤー自身で、そのプレイヤーの力を借りたい、とゲーム中のキャラが語りかけてくるんだもんなぁ。
 確かにプレイヤーならばゲームとして平行世界になった各個別エンドを知ってるわけだし、1次元上の存在となるんだけど、ねぇ。

「あぅー、でも、そこがよくわかんないのよぅ」

 えーと、どこらへん?

「うーんと……一つ上の次元の視点、っていわれても、実際にどういうものなのか、とか……」

 そうだなぁ……。
 例えばだ。僕らは3次元の存在。だから、2次元のものは一目で見渡すことが出来る、と。

「絵に描いてある物とかでしょ」

 そうだね。まぁ、その絵が余りに大きすぎたら、全てを一目で把握することは出来ないけど。

「えー、でもそれならもっと上の方から眺めれば良いんじゃないの? ほら、なすかのちじょーえ、とか……」

 ナスカの地上絵か。うんそうだね。あれは上空から眺めないと分からない。でも、上から眺めると、今度は線の1本1本が、どういう風に描かれているのか、ってのが分からなくなる。

「あぅ、そっか」

 話がちょっとずれたな。えーと、3次元人である僕らが3次元である僕らの世界を見る場合には、2次元で見ていくしかないわけだ。
 どういうことかというと……例えば、富士山を東側から見ている人が、今度は富士山を西側から見たいってなったら……どうすればいい?

「あぅ? えーと……カメラで撮って、送ってもらうとか……」

 他の人とか道具は使っちゃダメだとしたら?

「えーっ、ケチっ……そしたら……自分で移動するしかないわよぅ」

 そうだね。3次元的に移動して2次元的視野に収められるところに移動するしかない。
 じゃあこれが、4次元人だとどうなるか。
 4次元人は、3次元的な物は一目でみることが出来る。山だったら、東側の様子も西側の様子も、一目で収めることができる。
 そして時間的に異なる物まで見ることが出来る。過去や未来、そこに移動すれば、ね。

「でも、どうやって移動するの?」

 さてねぇ。4次元的に移動できる器官で、としかいいようがないなぁ。もしかしたら、そういう機械があるのかもしれない。3次元人だって、機械を使わないと、3次元的に移動できる場所に制限がかかるしね。

「あぅー、なんとなくわかった……で、これと平行世界と、どういう関係があるの?」

 えーと、空のところで説明したけど、平行世界はどこかの時点で、何らかの要因により、状態が分岐した世界、だったよねぇ。

「えーと……コインを落とすタイミング……だっけ?」

 そう。じゃあコインを落とした世界の1時間後を見ているとしよう。ここで、コインを落とさなかった世界の1時間後を見たい、って思ったら、どうすればいいと思う?

「え? そんなこと言われても分からないわよっ」

 うーん、突然すぎたか。じゃあ、3次元の山の話にしよう。
 目の前に道があることをイメージして。

「あぅ……道……道……どんな道?」

 山道かな。何しろここは分岐点。右に行くと山の東側に、左に行くと山の西側に出れるんだ。僕らは右側の道を歩いて、山の東側に出て、山を東側から心行くまで、見た、と。

「うん、それで?」

 じゃあ、今度は山の西側だっ、ってなったら、どうする?

「あぅー、やっぱり今来た道を引き返して、別れてたとこから今度は左側に行って……あっ」

 分かったかな? 「分岐点」が「コインを落とすかどうか選択した時」、「山の東側」が「コインを落とした世界の1時間後」、「山の西側」が「コインを落とさなかった世界の1時間後」となるわけだ。

「わーい、やっとわかったーっ」

 たいへんよくできました(ナデナデ)

「4次元人についてはわかったけど……」

 今度はなんだ?

「武を2017年のところで助けちゃいけない、っていうのはどうして?」

 それはゲーム中で説明されてたじゃないか。矛盾が発生しちゃうんだよ。

「でもでもっ、他の平行世界だってあるんでしょ? そこにはぶりっくびんけるが出てこない世界もあるし……その世界じゃあ武は死んだままだし……あ、優春にBWが伝えることもないから、そもそも2034年の事故は起きないはずだし……でも起きてるし……あれれれれ? あぅーっ、もうわけわかんないーっ」

 自分で混乱するなーっ。まぁ、その気持ちわからないでもないけど。
 確かに、2017年に武が人工冬眠に入っても、2034年にBWが発動しない平行世界、ってのは存在する。でも、発生する世界ももちろん存在する。そして、発生する可能性があれば、BWにはそれで十分なんだと思う。

「えーっ、どういうことーっ?」

 コインの話に戻ってみようか。
 ある人がコインを持っていました。そのコインをある時点で捨てた世界Aと、捨てない世界Bがあります。ここまではいい?

「うん、捨てたところが分岐点、でしょ」

 ところでこのコイン、実は4次元人が世界Aで拾って、この人が捨てる1時間前に渡した物でした。

「あぅっ? えーっ、じゃあこのコインはどこから来たの?」

 さぁ、どこからだろう。でもこれが、武の部分の話を単純化した例だよ。

「で、でも、じゃあコインを捨てずに持ってたらどうなるのよぅ」

 そっちの選択肢はそこで行き止まりになるねぇ。
 でも全体で見ると、ちゃんとした一つの図になるでしょ?

「あぅー、なんかだまされてる気がするー」

 うーん、何か自分で説明してて、自分も騙されてる様な気がしてきたぞ……。
 そういえばこんなのを思い出した。「サイバーナイト−漂流・銀河中心星域」(角川スニーカー・山本弘)って本の中に、メンターナ、という全知全能の存在が出てくるんだ。

「ぜんちぜんのーっ? なんか嘘くさいの」

 そんなこといわれても、そういう設定だからねぇ。
 で、こいつはまさに時間の流れに関係ない存在で、それを説明するのにこんな風に書かれてるんだ。

『――は、ビッグバンから数十億年後に誕生した。しかし、それはメンターナの誕生ではない。メンターナは、人間のように時間の流れに沿って生きる存在ではないからだ。時間の中に横たわって存在するメンターナにとって、誕生は自分の体の一方の端にすぎないのだ。同様に、数千億年後の宇宙の終末における消滅は、メンターナの体のもう一方の端にすぎない……』(以上、本文より引用)

 まぁEver17の四次元人が全知全能、ってわけじゃないけど、その時間に対する感覚は、こんなようなのかなぁ、と理解しています、はい。

「あぅぅ、真琴はまだよくわかんない……」

 まぁここらへんは実際にはどうでもいいことなのかも。
 自分として重要なのは、ハッピーではない終わり方をするはずだった話を、プレイヤーが介入する事により、ハッピーエンドな話でおわることができた、というところかな。
 そういう点では、AIRよりよかったです。

「AIRは結構、最後の方がよくないっていってたもんね」

 まぁこっちのレポートの最後の方を見てもらえればわかるけど……自分の想像を裏切って、見るだけになっちゃったからねぇ。
 それに対してEver17は、まさに自分の手によりハッピーエンドを作り出した、っていう満足感が最後にあって。これがよかったです。
 確かにAIRはAIRで、いい話だと思う。感動するし。でも、ゲームとしてみたら、Ever17の方に軍配をあげるかな。

「またそんな、喧嘩を売るような事いってぇ」

 でもこれ、正直な感想だからなぁ。
 個人的な嗜好も大きく影響してるし。
――――――――――

 というわけで、Ever17、自分の中では、Kanonに次ぐゲーム、といった案配になりました。

「あ、Kanonの方が上なんだ」

 Kanonは……まぁ自分用にアレンジされた脳内世界がSSを書いた時に出来上がっちゃってるからなぁ……。
 一般人に勧めるんだったら、Ever17の方かな。
 とはいえこのゲーム、最後までやらないとこの満足感は味わえないからねぇ。

「あぅー、つぐみや空だけど……泣きゲー?」

 みたいになっちゃうしね。
 実際に、最後までプレイせずにレビュー書いてるだろ、ってのがいくつか見受けられるし。
 もったいないと思うんだよなぁ。

「(こくこく)」

 確かに泣き、などといった感情的な要素では、他の著名なゲームには及ばないものの、知的好奇心が満たされる事による充足感、といったらいいのかな。この点において及ぶゲームは、ちょっと思いつかないですね。

 というわけで、大いにお勧めなのでした。

以上



 そうそう、Ever17関係で重要そうなリンクを張っておきます。

 オフィシャルホームページ:http://www2.kid-game.co.jp/kid/game/game_galkid/infinity/index/index.html
 Ever17リンク:http://village.infoweb.ne.jp/~fxba0022/okotoba/0208okotoba.html#ever17_link


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